ビギナーがジオラマを作るポイント

ポイント

ビギナーがジオラマのレイアウトを行う際には、いくつか必ず注意しなければならないポイントがあります。それは地形が出来上がり、レールやストラクチャーを仮置きした段階で、電車の走行テストを行うことです。

プランニングができ、レールやストラクチャー、カラーパウダーなどを購入したら、いよいよ製作にとりかかります。ジオラマの土台は市販のものでも、自分で作っても良いでしょう。発泡スチロールなどを使って、地形の造形を行います。とりあえず地形が出来上がったら、レールやストラクチャーを仮置きして、電車の走行テストを行いましょう。もしも大きさが違う車両を持っている場合には、すべての車両の走行テストを行います。この走行テストは必ずやらなければなりません。

実際に走行することで、走行している時に建物や建造物などにぶつからないかどうかを確認することができます。さらに勾配をつけた場合には、電車によってはのぼれない可能性もあります。勾配の角度に問題がないかどうか、しっかりと確認するようにしましょう。もしも完成した後に通れないことがわかると、作り直すのは難しいでしょう。ひとつを走行させて大丈夫だからといって、全ての車両が通れるとは限りません。走行させたい電車はすべて走行させるようにしましょう。

ジオラマの魅力はレイアウト作りから

列車や戦車、船や車など単体の模型を作って来た人が、やがて興味をもって作りたくなるのがジオラマです。けれど、ビギナーが最初にぶつかる壁は、どういう情景をどうやって作るか。特に、そのレイアウトの設計ではないでしょうか。自分で考えて設計するのは大変だな、と思われる方もいらっしゃるかも知れません。ですが、それは逆です。ジオラマ作りの魅力は、メーカーから与えられた設計図に基づいて作るのではなく、あなたが自由な発想で作ることにあるからです。

ジオラマを作るのが初めてだというビギナーの方は、まず、実際にある情景を作るのか、自分で考えた架空の情景を作るのかを決めれば、制作にとりかかりやすいかと思います。たとえば、実際にある川にかかっている鉄橋や歴史上有名な戦場などを作るのであれば、まず参考となる写真などの資料を集め、それらをもとにレイアウトを設計すれば作業が進めやすくなります。また、ある小説やドラマ、映画など実際にはないシーンを作るのであれば、まず自分で簡単なスケッチを描き、そこからレイアウトの設計をするのが良いでしょう。

いずれにせよ、ジオラマ作りの魅力は、絵画のように平面ではなく、立体的な模型として少しずつ形にできるところにあります。あなただけにしか作れない情景を作る楽しみを味わってください。

魅力